旧正月とは、日本が明治4年以前に用いられていた、いわゆる旧い暦である「太陰暦」における正月を指します。太陰暦とは月の満ち欠けを基準にした暦で、現在も使われている太陽暦の1年が365日なのに対して、太陰暦では1年が354日しかありません¹. 中国をはじめシンガポール、韓国、ベトナム、マレーシアといったアジア諸国では現在も旧正月がいわゆる「正月」として祝日になっており、前後も含めて比較的長い休暇をとるのがほとんどです。
期間ですが、旧暦(354日)と新暦(365日)ではそもそも1年の日数がまったく異なるため、春節の時期は新暦に置き換えると毎年かなり幅広く移動します。例えば2022年の春節は2月1日ですが、次の2023年は1月22日と一週間以上も早まります。一方、2024年の春節は2月10日で、二週間近く移動するのです。
日本の二十四節気や移動祝日でこれほど日が移動することは稀ですから、ちょっと不思議に思えるかもしれません