今年の干支は辰です。「天と地を自由に行き交い、その鳴き声で嵐や雷を呼ぶ。自然をも操る 龍は、神聖でダイナミックなイメージを持つとされます。
一方、「辰」という漢字は、二枚貝が殻から足を出して動いている姿を表した象形文字であり、私たちがイメージする辰とはあまり関係がないようです。原字は「蜃」で、振や伸、震に通じ「ふるえる・成長していくさま」といった意味を持ちます。また、中国の前漢について記した歴史書『漢書 律暦志』によると、十二支とは本来植物の成長の過程を表しているのだそうです。
十二支の5番目にあたる辰は、「陽の気が動き、草木がなびいて大きく成長して、形が整っている様子」という意味になります。ここから辰年は、物事が成長・発展し、形を成す、そんな年になるといわれています。